ここでは、①内観療法、②森田療法、③自律訓練法の3つの心理療法を述べる事にする。各心理療法において、治療のねらい、その対象者、治療法を述べ、その効用と限界について考察していくことにする。
①に内観療法の治療のねらいを歴史から紐解いていく事にする。内観療法の創始者は吉本伊信という実業家である。吉本は、妹の死をきっかけに仏教活動を始めた母の影響を受け、仏教への関心を深める。21歳の時に浄土真宗の一派に伝わる「身調べ」という修行を始め、その人格改変的・精神療法的要素を取り出し、一般人の人々に適用しうる手法、自己修養法として、内観療法が開発された。
対象者は、こころの問題で悩む人々、主に、神経症および辺縁疾患者である。また、一般人の自己発見、自己啓発としての機能を持つ。
実際には、刑務所・少年院などでも採用され、適応対象は幅広い。
1
「各種の心理療法の中から、3つの心理療法を取り上げて、それぞれについて論述せよ。」
ここでは、①内観療法、②森田療法、③自律訓練法の3つの心理療法を述べる事にする。各心理療法において、治療のねらい、その対象者、治療法を述べ、その効用と限界について考察していくことにする。
①に内観療法の治療のねらいを歴史から紐解いていく事にする。内観療法の創始者は吉本伊信という実業家である。吉本は、妹の死をきっかけに仏教活動を始めた母の影響を受け、仏教への関心を深める。21歳の時に浄土真宗の一派に伝わる「身調べ」という修行を始め、その人格改変的・精神療法的要素を取り出し、一般人の人々に適用しうる手法、自己修養法として、内観療法が開発された。
対象者は、こころの問題で悩む人々、主に、神経症および辺縁疾患者である。また、一般人の自己発見、自己啓発としての機能を持つ。
実際には、刑務所・少年院などでも採用され、適応対象は幅広い。治療法としては、基本的な方法として、集中内観と日常内観の2種類がある。集中内観は1週間連続して集中的に行うもので日常内観は集中内観の実習後、日常生活の中で毎日一定時間(3...