オンライン化が進む米国の大学講義/DISTANCE LEARNINGの現状

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    世界的なオンラインコースの定着化は、日本人がアメリカの大学・大学院で学ぶ割合を飛躍的に高める可能性があります。

    資料の原本内容

    オンライン化が進む米国の大学講義/DISTANCE LEARNINGの現状
    世界的なオンラインコースの定着化は、日本人がアメリカの大学・大学院で学ぶ割合を飛躍的に高める可能性があります。現在アメリカでは物凄いスピードで大学のオンライン化が進んでいて、大学の場所・物理的条件が無に近づき、質だけを基準に選ぶことが出来る環境が整ってきています。通称、DISTANCE LEARNING(通信学習)と呼ばれているもので、これを利用すれば大学に出向かなくてもオンライン上で大学・大学院の単位を取得出来ます。今ではコースの種類もほとんど揃っていて、人気のMBAですらオンラインで受講出来てしまうほどです。

    例えばこちらを覗いて見て下さい。
    コースが幅広く揃っていることに驚かれることと思います。
    http://www.guidetoonlineschools.com/

    そして、下記のオンライン講義を受けた生徒達が書いたレビューも見てみて下さい。
    意外かも知れませんが全体的に高い評価を受けています。
    http://www.guidetoonlineschools.com/online-reviews/university-of-phoenix

    世界的に有名なHarvardでさえも、既にオンラインコースを提供しています。
    http://www.onlinedegreeshub.com/state-university-online-degrees/harvard/harvard-online-university/

    また、私が通うアメリカの大学でも、全学部をオンライン授業化する計画が真面目に持ち上がっています。先日、教授が授業を一つ潰して、授業オンライン化についてクラス全員での議論が行われたほどです。経済不況によって各州の予算は圧迫される中、オンライン化によるコスト削減は政府・大学側にとっても最適な手段という認識が広まっています。また、オンライン授業は非常に低価格で受けることが出来ること、加えて時間のマネジメントが各自の自由になることも、人気を広める理由になっているようです(働きながら受講する生徒も多いようです)。私の体感として、日本での感覚よりもかなり早いスピードで、様々な世界の大学がオンライン化に進むと考えていいかも知れません。

    こうした流れの結果、「場所・物理的な条件を除いた状態で、世界中の大学と日本の大学を比べてから、自分の好きな大学を選べる」という状態が日本で実現されつつあります。残る問題は英語ですが、これは言ってみれば「英語さえ出来れば、世界中の大学の授業を、今までの何倍も安い価格で、しかも日本で受講できる」と言い換えることができます。世界中の大学をランキング化すると、日本のトップ大学は世界のトップ大学の足元にも及びません。(参考/Academic Ranking of World Universities)そうであれば、日本の大学と同等の価格という条件の下で、英語を習得してでも世界に挑戦したいと思う人の割合は多いのではないでしょうか。また、どれだけ多くの日本の社会人の方達が仕事をやりくりしながら海外の大学院の授業を受講したいと考えるでしょうか。決して少なくはないはずです。結果として、英語の需要がさらにに高まっていくと考えます。

    追記/一つ問題点として、留学の醍醐味である友達作り・国際交流の機会が極端に減るという面があります。これは人によってどう捉えるか、あるいはどのように利用するかに尽きると思いますが、「学び+多額の資金+現地交流+観光」vs「学び+低資金+自由な時間マネジメント+インターネットさえあれば何処でも受講可能」という風にお互いのメリット・デメリットを天秤にかけてみるのがいいと思います。

    追記/twitterで社会人の方から上記のドラフト投稿に対する感謝メールを頂きました。ONLINE STUDYの需要は日本にも確実にあるんだな、と感じました。

    追記/「知識は公共の善に供されるべき」であるという考えの元、大学・大学院講義の無料化も凄い勢いで進んでいます。

    ACADEMIC EARTHというサイトは無料オンラインコースをまとめて紹介するWEB SITEの中でも抜きん出て素晴らしい出来です。コースによって数にばらつきがありますが、こんな有益な授業を無料で公開していいのだろうか・・・?と目を疑ってしまうコースで溢れています。FEATURED昨日やユーザーによる評価機能もあるので、コース選びに迷うこともありません。

    TEDも独自感を保ちながら非常に参考になる講義が満載で、更新速度も速いのでいいですね。(大学講義ではありませんが、ゲスト講義と捉えればTEDに公開されている全ての動画が授業に成りえます)世界で活躍している方達が、自分の体験・学びを要点をまとめながら本気でプレゼンしているので非常に参考になります。

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