34.片麻痺による運動障害

閲覧数2,681
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    片麻痺による運動障害
    1 症状が生じる病態生理
    1.片麻痺とは
    片麻痺は,半側の上下肢が麻痺したものをいう。片麻痺の種類によっては半側の顔面に麻痺を生じる場合もある。種類として,大脳性片麻痺,交代性片麻痺,交叉性片麻痺,脊髄性片麻痺があげられる。
    2.片麻痺のメカニズム
    随意運動の経路は,①大脳皮質の運動中枢⇒②内包⇒③脳幹(大脳脚→橋底部→延髄錐体交叉)⇒④脊髄前角⇒⑤末梢運動神経線維⇒⑥神経筋接合部⇒⑦筋線維,とされている[図1]。この運動中枢から筋線維に至る運動系の経路のいずれかに障害が生じることにより,四肢などの身体部分を随意的に動かすことのできない状態を運動麻痺という。このうち,身体の半側の上下肢にみられる運動麻痺を片麻痺という。
    3.片麻痺の分類と原因[図2]
    運動麻痺は,障害部位により特徴的なパターンをとる。
    片麻痺も次のように分けることができる。
    1)大脳性片麻痺
    大脳に由来する麻痺である。大脳の中心前回の上3分の1には下肢,中央3分の1には上肢,下3分の1には顔面の運動中枢が存在している。大脳から出た神経線維は内包を通り,脳幹の延髄で大部分の線維は左右に交叉する。した...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。