国語科授業の計画と評価について述べよ。
国語科授業の計画と評価について述べよ。
1章 学習者主体の授業
国語力は、他教科の学習を支えるものであり、日常生活の基盤である。学習者が様々な場面で自らの国語力を主体的に発揮するためには、具体的な言語活動を繰り返し、学年に応じて螺旋的に深め発展させて、目的や場面、相手等に応じた多様な活動ができるようになる事が必要である。
平成20年3月に告示された新小学校学習指導要領においては、①国語に関する基礎的な知識・技能の習得②習得した知識・技能を基にした思考力・判断力・表現力(活用力)の育成、の双方を同レベルで重視していることがわかる。ここで、①②双方を達成するために必要なものが、学習者の主体的に学ぶ態度(意欲)である。単に教師が課題を提示し、指示を出し、その通りにできたというだけでは①は達成されるかもしれないが②までは及ばない。学習者が自ら課題を意識して、よりよい言語活動を工夫していけるように授業を展開しなければならないのである。具体的には、学習者の考える・感じる・想像する時間を大切にし、その内的言語活動に焦点を当てた評価を重視したい。「これは前にもやったことがある。今度は自分一人で考え...