自然史への誘い
Q.地球の誕生と重い元素の存在
恒星は、燃焼の最初の過程で、水素を燃料として核反応を行い、水素をほぼ燃焼し尽すと、ヘリウムを燃料とした核反応が起こり、より重い元素が恒星の中心部で、核融合反応で作られ、鉄までできる。鉄より重い元素は、超新星化の爆発によって生成され、宇宙空間にばら撒かれる。それらの星間ガスが集まり、恒星の周りを回りながら形を成す。地球もその一つである。
Q.地球内部構造を知る方法と構造
地震には、たて波で初期微動のP波と横波で主要動のS波から成り、S波が液体
部分は伝わらないので、地震のときP波しか届かない地域があることから、内部が液体状だと分かった
Q.地球の歴史を編年するに重要な地質学法則・役割
過去の地質現象は現在の自然現象と同じ作用で一様に行われたとする斉一過程説
と、本来下位の地層は上層の地層より古いという地層累重の法則と、特定の化石が入っていたら同年代の地層と考える地層同定の法則があり、最初の一つの説で当時の状態が分かり、あとの二つで時代が特定される。
Q.プレートテクトニクス論を成立させた事実
地球の表面の形や、測地学的に移動していることを示したり、古生物の分布、古い氷河の跡
Q.プレート境界の形態
海嶺では拡散境界で、海溝では収束境界で、あとすれちがい境界がある。海洋プレートと海洋プレートの収束境界は、古い海洋プレートが下にもぐり込む。
Q.マントルトモグラフィ像から見たプレートの動き
マントルが熱い状態で地上に出てきて、だんだん冷えながら移動し、そのまま特定の場所で地中に潜り込んでいる
Q.日本列島付近のプレートの動き
日本列島付近には、太平洋プレート・フィリピン海プレート・北アメリカプレー
ト・ユーラシアプレートの4つが存在し、太平洋プレートは西に動きフィリピン海
プレート・北アメリカプレートに潜り込み。フィリピン海プレートは西に動きユーラシアプレート・北アメリカプレートに潜り込む。ユーラシアプレートは、部分的に東進し、北アメリカプレートに潜り込む
Q.第四期の気候変動の証拠
気候の変化は、公転軌道の離心率の変化・歳差運動による変化・地軸の傾きの変化などによると考えられているが、それは古地磁気の変化によって分かる
Q.日本列島(中央)のリニアメントの動きと日本列島の応力
リニアメントは、両側から力がかかっている共役断層となり、地層が上下に移動している
Q.日本列島の第四期変動の特徴
土地が隆起したことにより、山岳や海岸平野を形成した。その証拠として、準平原の高さを調べたり、その時期の地層から海棲生物の化石や花崗岩が発見されることがある。
Q.直下型地震の予知
その土地の地下に、第四世紀までに地殻変動を繰り返し、今後も活動する可能性がある断層である、活断層があるかどうか調べたり、文献を調べたりして、その周期から予測する。
Q.火山灰が地史編年に役立つわけ
火山灰は同時期に広い範囲で積もるので、その噴火した時期が分かるとその火山灰の地層の上下の地層の時期を考えるのに役立つ。