てんかんについてについての概要をまとめたもの
《てんかん》 epilepsy 作成者:
【概念】
てんかんは,「さまざまな原因で起こる慢性の脳疾患で,大脳神経細胞の過剰な放電に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし,これに多様な臨床症状および検査所見を伴うもの」とされている。社会生活にあたって持続的な薬物療法や生活指導を要する。
「てんかん」(てんかん症候群)は疾患名であり,「てんかん発作」は症状名であるため,区別して使用する必要がある。つまり,「てんかん発作」はてんかんの主症状であり,「てんかん」はてんかん発作を主症状とする疾患単位のことである。
【原因】
遺伝的素因 ← 特発性てんかんの発症に大きな関与を示す
周産期脳損傷(核黄疸,仮死,外傷など)
先天性中枢神経奇形(脳形成異常,結節性硬化症,Sturge-Weber病,神経線維腫など)
神経系感染症(脳炎,脳膿瘍,硬膜下血腫,髄膜炎)
脳腫瘍
頭部外傷
脳血管障害(もやもや病,動静脈奇形,静脈洞血栓症,脳梗塞,脳出血,高血圧性脳症など)
神経変性疾患(アルツハイマー病,Pick病など)
先天性代謝異常...