《多発性硬化症》

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    資料紹介

    多発性硬化症についての概要をまとめたもの

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               多発性硬化症
                                    
    病態
     中枢神経系に,時間的,空間的に多発性の脱髄巣とグリオーシスを形成する原因不明の疾患である.髄鞘は脱髄により,髄鞘を構成するリン脂質phospholipid,糖脂質glycolipid,コレステロールcholesterolなどの脂質は分解されて,トリグリセライドtriglyceride,コレステロールエステルcholesterol esterなどの中性脂肪になる.
     主に15~50歳の若年成人を侵し,臨床的には多彩な症状がみられ,寛解remissionと再燃exacerbationを繰り返し,進行性に悪化する.慢性再燃型chronic relapsing type(Charcot型)は数年から十数年の経過を取り,急性型acute type(Marburg型)は数ヵ月の経過を取る.時に,特に高齢者では慢性進行性に経過することがある(慢性進行型chronic progressive type).
    原因
     発症頻度は欧米では人口10万人に20~60人で北緯40度以北に高頻度に発症する....

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