「人と植物の関係を、微粒炭分析からみる研究について」
~小さなものから大きな世界をを生み出す驚き~
■はじめに
私は、田んぼと木津川と山の中で育ちました。小学生の時は祖父が山に作ってくれた本格的子ども用秘密基地、中学生になると友達と山の中の秘境の池を求めて 毎日と山に入っていたことを思い出します。講義が何度か野外で行われたことは、私にとって本当にうれしいものでした。木の名前や植物の名前などはほとんどわすれてしまいましたが、この木は触っちゃいけない、この葉っぱ音が鳴るんだ、といった体で覚えていることがよみがえりとても不思議な気持ちでした。
さて、そんな私がもっとも興味を持ったのは、微粒炭の分析によって人間と植物のかかわりの歴史を明らかにしようとする試みでした。人間が植物とどうかかわってきたのか、それがどうして顕微鏡を使わなければ見ることの出来ないほど小さな炭から明かしていけるのかが、不思議でしょうがなかったからです。ここに、微粒炭分析について、疑問と、想像を述べたいと思います。
■疑問に思ったこと。
微粒炭が生成される際の温度条件の違いによる微粒炭の形態変化の検討がこれまでなされてこなか...