《手根管症候群》

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    資料紹介

    手根管症候群についての概要をまとめたもの

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    手根管症候群
    整形外科学P454,P455    製作者:
    正中神経は手関節の近位で母指球の知覚枝である掌側枝を分枝した後に、手根骨と横手根靱帯で構成される手根管と呼ばれる骨線維性トンネルの中を、長母指屈筋腱と示、中、環、小指の浅、深指屈筋腱(合計9本の腱)およびそれらの滑膜性腱鞘と共に通過する。この解剖学的構造(図①)が、本症の発生に大いに関係している。                〔参考文献⑨〕
                   図① 手根管の解剖(横断面)
    【病態】
    手根管内における正中神経が何らかの原因で圧迫され起こるもっとも頻度の高い絞扼性神経障害である。
    早期では、神経上膜の血行が障害され、軸索輸送が減少している。形態学的な変化はなく、患者は間欠的な症状を訴え、誘発テストのみ陽性で256cpsの音叉による振動覚が過敏となる。このような時期では、保存療法が最も有効である。
    中間期では、神経内の微小循環障害が持続し、神経周囲と神経束内の浮腫を起こす。神経内の線維化は起こってもWaller変性は起こらない。他覚的には振動覚過敏、誘発テスト陽性、母指球筋の筋力低下があり、自覚的には患...

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