佛教大学通信
教科教育法数学1第1設題
合格レポート(A評価)
教授コメント「目標と評価の要点が整理されて、よくまとまっています。また、自身の考えもしっかりと書けています。」
教科教育法数学1第2設題
合格レポート(A評価)
教授コメント「数学の内容についてしっかりとまとめられています。また、数学教育の視点からの考察も行うことができています。」
あくまで参考としてご覧下さい。
本資料の利用によって何らかの問題が生じても責任は取れませんのでご了承下さい。
■設題1
数学教育の目標と評価について述べ、それらを自分の視点で考察せよ。
第一に、数学教育の目標について考える。
数学教育の目標を考えるにあたっては、「①国が定める基準としての目標」、「②数学教育学研究の立場からの目標」、「③海外の教育との関係における目標」、の3つの立場が考えられる。
まず、「①国が定める基準としての目標」の代表的なものとして、中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領がある。いずれも大枠では同様のことを記しており、この傾向は小学校学習指導要領にも見られる。学習指導要領のいう目標は、数学学習によって生徒が数学の原理獲得等を目指すとともに、数学を現実の事象に適用する力や有用性を認識し、積極的に取り組んでいく態度を育成することにあるといえる。
次に、「②数学教育学研究の立場からの目標」は、これまでの数学教育学研究から導き出される目標であり、国が定める基準としての目標と比べ、対象とする範囲がかなり広くなる。単に数学という枠内に留まらず、広く人間教育を範疇に入れた目標となっている。また、現代社会の要請を踏まえ、将来に必要となる力をどのように数学教育で身につけさせ...