小児

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    看護小児

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    小児
    A 小児の範囲
    小児とは何歳から何歳までをいうのであろうか。小児をどの範囲とするかは、小児に対する見方や立場などにより若干異なる(図1-1)。小児医療・看護領域では出生前治療が積極的に進められ、母親の胎内にいる段階から対象とする考え方が一般的であり、受精の時点から小児ととらえる考え方もある。通常は15歳までを小児ととらえる。しかし、以前から思春期、青年期の特徴を踏まえた看護の必要性が指摘され、最近は成育医療*の考え方も浸透してきており、今後は15歳~成人も含め柔軟に対象ととらえる考え方が実際的といえよう。
    小児期は人間のライフサイクルである出生前期、乳児期、幼児期、学童期、思春期、青年期、壮年期、老年期のうち、重要な前半の部分にあたり、きわめて変化に富んだ多様な時期でもある。
    B 小児期の区分
    年齢区分は便宜的なものであるが、発達をとらえるうえでの目安にはなる。ここでは、発達の視点の区分を紹介する。
    1.出生前期
    出生前期とは、細胞期、胎芽期、胎児期の3期を合わせていう。
    細胞期:受精卵が胚葉になる、子宮内に着床するまでの約2週間の時期をいう。
    胎芽期:第3週から第9週頃までの時...

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