玉川大学通信教育部レポート B評価
人間が生まれてから最初の自我の発達の表れと考えられるのが、2歳頃から始まる第一反抗期である。母親への依存から自立を試みる時期で、社会化が始まる時期でもある。自我とは自分で自分がどういうものであるかをわかるということでもあり、それまで母親と一体化していた子供が自分は自分であって母親の一部ではないという自我の目覚めや、思考、運動機能などの諸機能の発達に伴い自分の考えを持ち、自分で何でもしようとするようになる。それが親への反抗的な態度で現れるが、自ら多くの問題を解決しようとする試みでもあり、自律した人格形成などの健全な発達を促していくうえで不可避なものである。
したがって子供の反抗的な行動に対し、親や教師は頭から抑えつけるのではなく、なぜそのような行動をとるのかということを十分に理解する必要がある。そして「~したい・~しよう」という自己を発揮している自分をわかることが自我を感じることを妨げることなく、幼児が自らの手で問題を解決することを見守ると共に、必要に応じて適切な援助を与えていくことが幼児の適切な指導のあり方の一つであると言える。
そして発達に従って4歳を過ぎた頃から幼児の特性の一...