玉川大学通信教育部レポート
(1)心理的な研究による学習意欲に関する主要な概念について説明せよ。
学習意欲には動機が必要で、その一要素が達成動機である。これは目標を達成したときの充実感を得ることが動機付けになっているのである。
一生懸命勉強しても結果が伴わなかった場合には「勉強しても無駄」という考えが身に付いてしまい、達成動機を持つことができなくなってしまう。同様に努力すれば結果が出ることがわかっていても、過去に努力しようとしたが途中で諦めてしまったという経験があれば「努力する自信がない」ということになってしまう。こうした学習が困難な場合に高い達成動機を持たせるためには勉強ができるようになるという明確な見通しや、そのための努力をできるという自信が必要になる。達成動機の高低を決める要因にもなるこのような感覚は自己効力感と言われ、目標に到達するために自分が持っている能力を表す感覚である。自己効力感は、小さな成功体験を繰り返して、蓄積することで高められたり、目標とするモデルを心理的に身近なところに見つけて、その人の成功を見ることで仮想体験的に自己効力感を育てていくこともできる。
自己効力感によって決められる達成...