1コメニウスの教授学や一斉教授について述べ、現在の学校教育における意義を考察せよ。
コメニウスはキリスト教的世界観から教育目的を見出し、それらは主に博識、道徳、宗教の三点である。彼はこれらの要素は人間は本質的に身に付けることができるとしたが、無為には身に付けることはできず、学習によって知を得、道徳的な人間性を育み、宗教的な信仰心を見に付けるように教えることが人間に求めてられているとした。
コメニウスは教授学においてすべての青少年の教育のために、すべての子供が学校へいくことの必要性を説いている。貧富、男女、身分の差なく、すべての子供に学校教育が与えられなければならないとした。この思想の背景にはキリスト教的平等愛があり、教育差別を行うことは神への反抗であると述べた。
そのためにすべての子供が等しく効率よく学べるようなカリキュラムと教材の作成の必要性を訴えた。
そしてコメニウスは効率よく教育を行うために、一人の教師が多数の生徒に対して一斉に集団に教授する一斉教授を挙げた。教師が教壇に立ち全体を見回し、生徒の注意を一点に集中、関心を集めるように教え、生徒の感覚に訴える授業をよしとした。また教...