わが国の社会福祉制度の展開について
1945年、わが国は第二次世界大戦において敗戦をもって終戦をむかえた。戦後、主要な都市は焼け野原し、国民ひとり一人の生活の保障もないままに、衣・食・住の困窮と混乱の状態であった。
GHQ(連合国軍総司令部)は、この状況の回避と日本国の創立に対し、生活困窮者の救済へ、社会保障制度を開始させた。
1946(昭和21)年、GHQは①無差別平等の原則、②公私分離の原則、③救済の国家責任、④救済額を制限しない、という「福祉4原則」を打ち出し、この4原則の下に、同年に「(旧)生活保護法」(同年)を施行した。しかし、それは、怠惰な者や素行不良者には支給されないなどの...