約十年前に起きた阪神・淡路大震災やおととしに発生した新潟県中越地震などの災害時にボランティアの活躍が注目された。阪神・淡路大震災において救援にあたった約150万人のうち、大学生のボランティアは延べ40%であったという報告もあり、大学生のボランティア活動の重要性が見て取れる。また自治会などからもボランティアとしての学生の役割が見直されてきている。ここでは特に大学生のボランティア活動について私の考えを論じたいと思う。
従来のボランティア活動に対するイメージというのは、「社会的に恵まれない人々のための奉仕活動」というものが多かったが、近年は「社会に自発的に参加し、そこで心を養いまた生きがいを実感する」といったような『自己実現を図る』手段というイメージへ転換されつつある。その変化を受けて学校教育の中にもボランティア活動の導入が盛んになってきた。多くの大学が学生のボランティア活動の支援のためにボランティアセンターを設置したり、活動を取り入れた授業科目を開設したりしている。
大学生のボランティア活動について
約十年前に起きた阪神・淡路大震災やおととしに発生した新潟県中越地震などの災害時にボランティアの活躍が注目された。阪神・淡路大震災において救援にあたった約150万人のうち、大学生のボランティアは延べ40%であったという報告もあり、大学生のボランティア活動の重要性が見て取れる。また自治会などからもボランティアとしての学生の役割が見直されてきている。ここでは特に大学生のボランティア活動について私の考えを論じたいと思う。
従来のボランティア活動に対するイメージというのは、「社会的に恵まれない人々のための奉仕活動」というものが多かったが、近年は「社会に自発的に参加し...