視覚的な効果を考慮したビジュアル資料の制作上で、注意しなければならない点を、自身の実践例に即して述べよ。
私は現在、公立高校で生物の非常勤講師として勤務している。授業の中で、必要に応じてレジュメを作成、配布し、理解の促進に役立てている。今回は授業プレゼンテーションの中で活用しているレジュメをプレゼンテーションにおけるビジュアル資料と見立てて、現状から改良点を分析していくこととする。
私が授業プレゼンテーションで用いるビジュアル資料は、大きく分けて三つある。一つは特に分かりにくい分野の学習項目を解説した、ほぼ完全に資料としての性格をもつビジュアル資料。もう一つは、生徒たちが特に複雑なイラストや表を使って板書ノートをまとめる際に、筆記時間の短縮のために用いる筆記支援用の白地図や空白表など。最後に、理解の確認のために用いる、問題のみを印刷したプリント。以上の三種類のビジュアル資料を必要に応じて使い分けているが、最後の問題プリントはプレゼンテーションの資料としての性格は希薄であるため、先に挙げた二つの資料について論じていく。
授業で用いるビジュアル資料を作成する際に留意しているのは、思...