「社会福祉士・介護福祉士が誕生した社会的背景について整理し、これからの社会福祉専門職には何が必要かを述べよ。」
現在、日本では医療の発達により人口の高齢化が急速に進んでおり、男女ともに平均寿命も2001年には男性78.07歳、女性84.93歳となり世界一となった。それにより高齢者人口も増えることになり、1970年には、総人口に占める65歳以上の高齢者の人口比率が7%だったのに対し1995年にはその2倍の14%を超え、高齢化社会から高齢社会となった。更に今後も急速に進むと2040年には3人に1の割合となり、超高齢社会となる。それにより要介護者数も増え、私的介護から、社会的介護への転換が迫っている。
また一方で出生率の低下も進み、合計特殊出生率(1人の女性が生涯で平均何人子どもを出産するか示す指数)が2001年には1.33人と、今まで最も低い数値を記録した。
このような急速な高齢化、少子化の状況のなか、さまざまな問題点や福祉ニーズが増えた。
問題となるのは少子化によって税金が足りず、高齢化によって増えた高齢者全員の年金を支払うための額がないということ、更に要介護者を介護する者が既...