精神医療の歴史及び精神医学の概念について述べなさい。
精神医療とは、精神障害者を対象とした医療のことであり、精神障害は身体障害に比べて原因不明の点が多く診断基準も不明確である。しかし、精神障害は身体障害よりも社会との関連性が強かったものと考えられ、特に現代の様に高学歴化や女性の社会進出により老若男女、全ての人々がストレスを感じ、それに伴い精神障害は増加する一方であり、精神医療の在り方は時代とともに大きく変化している。
そして精神医学とは、人間の精神面や行動面に現れる異常や障害に関する研究や、精神障害者の治療を行う医学の一分野のことであり、身体医学と並んで、医学の二大分野の1つとして位置付けられている。しかしながら、精神が身体と関係しているのと同じように、精神医学は身体医学とも関係が深いく、精神医学は、医学以外のさまざまな専門領域(臨床心理学、教育学、社会福祉学、法学、倫理学、生物学など)とも深い関わりがある。したがって、精神医学は、関連領域との相互協力と相互理解が強く望まれているのである。
精神医学は、精神障害の症状の捉え方、診断の仕方、治療の仕方などが特殊であり、独自の専門性が...