心身障害児・者に共通する心理的問題は何か述べよ。
「障害」の定義には、見方や立場によってさまざまなものがある。援助の必要性に焦点を当て、「社会生活や日常生活を送る上で援助を必要とする者」、「教育に際して個別の配慮を必要とする者」等定義が異なる。
現在、わが国の障害児・者に対する施策の基本は、ノーマライゼーションの理念に基づき、生涯のあらゆる段階において、自立した生活を目指し社会経済活動へ積極的に参画できるような支援を行うこと及び障害のない者と同様に生活し、活動する社会を築くことを目的としている。自らの生活を自らの意思で選択・決定し、築きたいと考えることは当然のことであり、障害を持っていても可能な限り本人の意思を尊重した社会的な支援活動が重要である。
これらを基本とする福祉と教育においては、対象となる人々をよく理解し、必要に応じた指導や援助を行うことが要求される。それは、その対象を明確にし、ニーズを十分に理解しなければ決してうまくはいかない。特に、心身障害児・者においては障害があり、その障害も全ての人間の顔かたちが同じではなくそれぞれ全く異なっているように、そこから引き起こされる心理的...