わが国の高齢者福祉の現状について
日本においては、近年、高齢化の進展により、介護を必要とする高齢者が急速に増加し、2010年(平成22年)には390万人、2025年(平成37年)には520万人に達すると見込まれている。
高齢者介護は、家族介護に大きく依存しているのが現状で、とりわけ寝たきりの高齢者を介護している人の8割以上が女性となっている。
また、介護をしている人の高齢化も進んでおり、60歳以上の介護者が半分を占め、70歳以上の介護者も20%以上を占めており、「高齢者が高齢者を介護する」老老介護が増加している。
また、65歳以上の高齢者とその子供の同居率は急速に低下しており、高齢者...