幼児には、幼稚園終了までに育つことが期待される生きる力の基礎となる心情、意欲、態度がある。幼児はその興味や関心が自らの活動に大きくかかわる。そのため、心情的な部分を育てることで、自ら積極的に行おうとする意欲が生まれ、この意欲を基に行動することで習慣的に行う態度が形成されるのである。
子どもの主体性を尊重して援助することで、この心情・意欲・態度を育てることが幼稚園教育のネライである。
このねらいを達成するために、保育者が子どもに指導する活動や経験のことが、幼稚園における保育内容である。幼稚園教育要領では、内容が、幼児の発達の側面に応じて、心身の健康に関する領域「健康」、人とのかかわりに関する...