小学校学習指導要領第2章第3節『家庭科の内容』の中には、『身近な消費生活と環境』というくくりで、消費生活についての内容が記されている。ここでの内容は大きくわけて2つ存在し、1つは、物や金銭の大切さに気付き、計画的な使い方を考えたり、身近な物の選び方や買い方を考え、適切に購入できたりする姿を目標とする、「物や金銭の使い方と買い物」という項目と、もう1つは、自分の生活と身近な環境との関わりに気付き、物の使い方などを工夫することのできる姿を目標とする、「環境に配慮した生活の工夫」、という2つの項目で構成されている。1つめの「物や金銭の使い方と買い物」という項目では、物や金銭の使い方と買い物などの学習を通して、家族の生活を支えている物や金銭の大切さへの関心を高め、物の選び方や買い方に関する基礎的・基本的な知識や技能を身に付けるとともに、計画的な使い方を考え、購入できる能力や実践的な態度を育てることをねらいとしている。例えば、調理実習時に必要となる材料や道具を購入する計画を立てる時も、何が必要で、どのように使用するか考えながら購入計画を立て、購入することが、学習の大きなポイントとなり、ただ作る...