舞台「白い病気」評論

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    「舞台『白い病気』感想」                                      
    四月二十二日(木)、テアトル・エコーで『白い病気』を観劇した。演劇自体の面白さはもちろん、舞台装置にも工夫が凝らされており、興味深かった。まず、劇の内容について述べた後で、舞台装置についても述べていきたい。はじめから劇の内容と離れてしまうが今まで自分から本格的な演劇を観に行ったことはなかった。全くといって良いほど演劇に馴染みがなかったので当日は舞台を楽しめるか不安に思いつつ臨んだ。しかし不安に反し、幕開けの歌で物語に引き込まれ、最後まで楽しんで観ることができた。後にこの舞台の成功の要因について改めて考えたとき、それは演出に負う部分が大きいように思った。一例を挙げると悲惨な心証に終始しそうな物語であるが、随所に笑い所を仕掛けることで、観客が深刻に捉えすぎないようにするといった点である。このような配慮は『白い病気』自体が、ある劇団により演じられているものであるという、観客に対し間接的な設定にもうかがうことができる。なにより笑いの場面は印象に残りやすい。そして、笑いを誘う仕掛けがひきも切らず...

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