佛教大の教育原論、【A判定】レポート2題セットです!
1. ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
2. ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
設 題 1
ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
⇒ペスタロッチーはスイスに生まれ、18世紀後半から19世紀前半にかけてスイスを中心に活躍した教育思想家であり教育実践家である。幼くして医者であった父を亡くし、またフランス革命前後の混乱という難しい世相の中、貧民愛・児童愛・教育愛に燃えて、貧民とともに泣き、児童とともに笑い、献身的な教育道を体験しつつ、その体験の中から教育の真理を見つけて、それを数多くの著作として後世に残した。
若い時代に政治運動で事件に関わり出世を絶たれたことも、農民を志すも天候に恵まれず成功しなかったことも、ノイホーフで労働力のため集められた子どもに空き時間教育するために設立した貧民学校がしばらくして親たちの不理解や経済的困窮のため閉鎖になったことも、全て教育に関するすばらしい業績を遂げるに必要な準備であったと思える。フランス革命後スイス革命政府により設立、委任されたシュタンツの孤児院は、特に貧しく病気や悪い生活習慣を持った子どもばかりであったが、僅か半年で生活習慣を改善し、大成功を収めた。その後、戦争や政変で再び転々とするが、イフェルテンで開...