「何故、子どもの活動を総合的活動として5領域から捉えるのか、その意義と問題について述べよ。」
現代は少子化や子どもを取り巻く環境の大幅な変化により、保育に求められるニーズも高まり、多様化の状況をむかえている。
保育者がなぜ子どもの活動を様々な視点から捉え、その活動の意図することや、ねらいについてしっかり理解し、5領域から捉える必要性があるのか、その意義と問題点について述べていく。
子どもにとっての活動とは遊びである。遊びとは、楽しい活動であり、子どもの心身の成長・発達に不可欠なものであり、子ども自らが環境と関わりを生み出す自発的な活動であり、様々な体験からの学びとも言える。子どもは遊びを通じて様々なことを学んでいく。保育は子どもの主体的活動である遊びを通して行うことが基本とされている。保育内容を捉える視点としては、①子どもの視点に立つこと、②環境を通して行われること、③乳幼児期にふさわしい生活となること、④遊びによる総合的な経験となること、⑤個々の発達特性や個人差に応じた保育をすること、等が挙げられる。
遊びを展開する過程において子どもは心身全体を働かせて活動するので、心身の様...