病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。
色がついているところは先生に大切だと言われたところです。
参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
★Ca代謝異常★
血清Ca濃度の基準値は8.5~10.5mg/dlである。
Caの代謝調節は副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシトニン、活性型ビタミンDによって行われる。副甲状腺ホルモンや活性型ビタミンDは血清Caを上昇させ、カルシトニンは低下させる。
◎高Ca血症
血清Ca濃度が10.5mg/dl以上を高Ca血症という。
<成因>
副甲状腺機能亢進症、ビタミンD過剰、サルコイドーシス、悪性腫瘍、多発性骨髄腫、不用性骨委縮、ページェット病
<症状>
神経系:失見当識、精神障害、幻覚
筋肉:骨格筋では腱反射減弱、緊張低下、心筋では不整脈、QT延長、平滑筋では食欲不振、悪心、嘔吐、...