H22報告課題政治学2わが「国の小選挙区制と比例代表制を並列させた選挙制の長所と短所を指摘して論じなさい。」。参考文献 大学教材
1 代表民主制
統治制度として代表民主制を採用。国民が国民自身から自らの代表者を選び、その代表者が国民に代わって国政を担当する。この代表民主制において国政を現実的に動かすのは、議員であり、そのための「選挙」(有権者からなる選挙人団が公務員(代表)を設定する行為)は、国政レベルにおいては「国会」という国家機関を構成するうえで不可欠の前提となる行為。そして国民が現実に主権を行使(国政を意見表明する)する、国民主権の具体的行使形態として国民に国政への参加を保障するきわめて重要な基本的人権である。
この重要性に鑑み、憲法上、普通選挙(財力、教育、性別等を選挙権の要件にしない)、平等選挙(一人一票の原則、一票の価値的平等)、直接選挙(選挙人が公務員を直接に選挙する)、秘密選挙(誰に投票したか秘密にする選挙)、自由選挙(棄権しても罰金、公民権停止、氏名の公表などの制裁をうけない)の原則を設け、具体的には、議員定数不均衡(投票価値の平等が含まれるか等)や在宅投票制の問題を考える基本となる。
そして、民意を集約し議会に反映させ、政府機構の支配を獲得。維持することで国家権力を指揮することを目指し...