(2011年度の新しいレポート提出ルールに対応しています)
黒田恭史教授 テキスト『数学科教育法入門』佛教大学通信教育学部
第2設題
集合・論理、数、代数、幾何、関数、微分・積分、確率・統計の中から一つを取り上げ、その数学の内容の要点を記述するとともに、数学教育の視点から考察せよ。
⇒本答案は『集合・論理』を取り上げています。
出品者からのコメント
7つのテーマからどれを選ぶかが評価の分かれ目となります。7つのテーマはそれぞれ分量が違います。中学・高校の数学の授業を考えてみて下さい。授業時間数が一番少なかったのはどのテーマでしょう?それは、集合・論理です。分量が少ないテーマは自ずと要点が絞りやすくなります。私のレポートを参考にして「集合・論理」でレポートを書き、A評価をとりませんか?
集合・論理、数、代数、幾何、関数、微分・積分、確率・統計の中から一つを取り上げ、その数学の内容の要点を記述するとともに、数学教育の視点から考察せよ。
数学教育における集合・論理
論理教育を行う目的は、①日常の話言葉が「論理学」として数学の対象となっていることを生徒に知らせる、②論理的思考の質を高め、体系だてて物事を考える能力を養う、③情報教育の一環として行う、と言われている。特に。②では、子供の中に自然に育っている論理と数学的論理を対比させることによって、日常的な論理と数学的論理を使い分け、より正しい判断を行うのに役立てられると考えられている。その中でも、論理的思考の質を高め、体系だてて物事を考える能力を養うという点は、大人や子供を問わず、社会生活の中で常に必要とされるものであり、大変重要なものであると考える。
日常的な論理
「論理的思考」という場合の「論理」には、無意識的かつ日常的に使用している論理と、数学的論理が存在し、それぞれの導く結論は、同じ論理であるのに差異が見られる。例えば、「日本車は故障しない車」という命題Aが真であるとすると、命題Aの対偶である「故障しする車は日本車...