現在の日本はブランドに傾倒、あるいはブランド信仰が成り立っている状態といえる。特に国外のブランドには弱く、私達の身の回りには数多くの海外ブランド品で溢れている。有名ブランド品に対する人気は景気が低迷する近年でも衰えてはいない。だが、国内のブランドが品質的に劣っているというわけではなく、たとえ同品質の商品であったとしても、有名ブランドのロゴが入っているものといないものとでは価格に差があったとしても売れ行きが良いのは有名ブランド品の方である。では、日本人はどうして海外ブランドを好むのだろうか。
私達が物を買うときの判断基準はいくつかある。思いつくのは、品質・価格・性能・デザインといったところだろう。これらの項目を相対的に比較したり、自分の持つ絶対的な基準と比較したりして、どれを買うか、あるいは買わないのかを決めている。
海外のある有名なデザイナーがベルトをデザインした。彼のコンセプトはシンプルで良質なものを作るということだった。そして、そのベルトを日本で売ろうとしたがそれでは駄目だった。なぜなら、いわゆる『ブランド印』が付いていなかったからだ。それでは売れないと分かり、しかたなく自らのコンセプトを曲げてゴールドのプレートを付けたところ、たいへん売れた。
日本人の海外ブランド信仰について
現在の日本はブランドに傾倒、あるいはブランド信仰が成り立っている状態といえる。特に国外のブランドには弱く、私達の身の回りには数多くの海外ブランド品で溢れている。有名ブランド品に対する人気は景気が低迷する近年でも衰えてはいない。だが、国内のブランドが品質的に劣っているというわけではなく、たとえ同品質の商品であったとしても、有名ブランドのロゴが入っているものといないものとでは価格に差があったとしても売れ行きが良いのは有名ブランド品の方である。では、日本人はどうして海外ブランドを好むのだろうか。
私達が物を買うときの判断基準はいくつかある。思いつくのは、品質・価格・性能・デザインといったところだろう。これらの項目を相対的に比較したり、自分の持つ絶対的な基準と比較したりして、どれを買うか、あるいは買わないのかを決めている。
海外のある有名なデザイナーがベルトをデザインした。彼のコンセプトはシンプルで良質なものを作るということだった。そして、そのベルトを日本で売ろうとしたがそれでは駄目だった。なぜなら、いわゆる『ブランド印』が付いていなかったからだ。それでは売れ...