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児童虐待の現状
児童虐待は、平成12年に施行された「児童虐待の防止に関する法律」により、次の通り4種類に分類される。
身体的虐待・・・児童の身体に外傷を生じるような暴行を加えること。
性的虐待・・・児童にわいせつな行為をすること、させること。
ネグレクト・・・児童の保護の怠慢、育児放棄。
心理的虐待・・・児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。
平成18年度に児童相談所に寄せられた相談を虐待の分野別に見てみると、身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待の順で多いことが分かる。しかし、この4種類は重複していることも少なくないのが現状である。
また、全国201箇所(平成21年5月時点)の児童相談所での処理件数は、厚生労働省が取り始めた平成2年から増加し続け、平成19年度の虐待の相談対応件数を見ると、40,618件であり、平成2年度に比べ約40倍、前年度に比べても実数で3,295件増加していることが分かる。
被虐待者の年齢別に見ると、小学生が最も多く、3歳~学齢前、0~3歳未満と続いている。この年齢は、あくまでも虐待の相談・通告があったものであり、虐待が始まったものではない。虐待者...