真の「自由」とは
現在、私たち日本人は、日本国憲法において基本的人権の尊重などの国民の自由というものが認められており、他の国においても、「自由」という概念は、人間ひとりひとりが主張するものであると考えられている。しかし、私たち人間は「自由」を主張しているが、果たして本当の「自由」を手に入れることが出来ているのであろうか。また、真の「自由」とは、どのようなものなのであろうか。
まず、私たちが主張している「自由」とはどのようなものであるか考えてみたいと思う。私たちは、常日頃から「自由」を求めている。それは、人間誰もが様々な欲求を持っているため、人間はその欲求を満たすための「自由」を求めているのではないかと考える。では、なぜ人間はこれほどまでに「自由」を求めているのだろうか。私は、この人間が「自由」を求める背景には、フロイトが提唱した精神分析論が非常に関わっているのではないかと思う。フロイトが提唱した精神分析論とは、人間は生まれた時点では、本能的な欲求(エス)の塊であり、社会と触れるにつれて自我が芽生え、この本能的な欲求を自我がコントロールし、自我がコントロール出来ないような欲求を超自我...