1.テキストに示されている5つの観点を正確に示し、「生活科の授業をする」ということについて、説明しなさい。
①「子どもの姿」から授業を創る: 生活科の授業では、「子どもの姿」を常に念頭に置くことが教師に求められる。教師は学びのプロセスで現れるその子ならではの姿を丁寧に読み取り、その背景にある意味について、学びや成長という観点から理解しようと努めなければならない。そしてその姿を拠り所にし、今後の学びの展開を見通しながら授業を作り出していく。
②「経験」という視座に立つ:生活科では「活動」や「体験」を学習活動の「基本形」として重視している。しかしながら「経験」には「学び」が含まれるが、「体験」には必ずしも「学び」が伴うわけではない。「学びの伴った体験」こそが「経験」である。子どもの活動を「体験レベル」から「経験レベル」へと高めることに、教師は労力を注がなければならない。
③「経験」を見通した単元を構想する: 生活科では「何を教えるか」が必ずしも具体的に示されていない。従って教師がもつ“自分の成長を実感し、それを支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持ってほしい”等の「ねがい」が単元...