企業は誰のものかについて、国・論者によっていろいろな考えがある。近年、「企業は株主のものである」という議論がよくなされたかと思う。
なぜ、「企業は株主のものである」といわれたか。まず、経営者の任免、監視は株主の手に委ねられている。また、一定割合以上の株式を保有していれば、株主総会における議案を提案することもできる。さらに会社経営上の重要な意思決定につき、株主としての資格に基づいて賛否の意見を述べる機会を与えられている。
企業は誰のものか
企業は誰のものかについて、国・論者によっていろいろな考えがある。近年、「企業は株主のものである」という議論がよくなされたかと思う。
なぜ、「企業は株主のものである」といわれたか。まず、経営者の任免、監視は株主の手に委ねられている。また、一定割合以上の株式を保有していれば、株主総会における議案を提案することもできる。さらに会社経営上の重要な意思決定につき、株主としての資格に基づいて賛否の意見を述べる機会を与えられている。これによって、株主は会社の経営を完全にコントロールできるようになり、会社資産をあたかも自分自身の資産であるようになる。
しかし、企業は株主のもの...