教育課程論②

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    第二課題 第一節題
     日本の教育課程の中核をみなしてきたのは文字と数の学習である。普通に「読み書き計算」といわれているものは、伝統的に一般民衆の児童教育の主たる内容であったし、現在においても基礎的な教科であることに変わりはない。これらを学ぶことは、言語操作技能と数の論理性の認識を訓練する形式陶冶として価値をもつものである。知識の実質的内容、あるいは道徳の徳目の具体的内容は教授されなければならないが、その内容は文字と数字の形式にはめ込んで伝えられるのである。内容をつかむための道具、あるいは形式として読み書きが必要となる。とりわけ文字を読むという行為は、その技能を習熟しつつ、あるいは習熟したあと知...

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