ストック型国家とフロー型国家の比較

閲覧数1,428
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ストック型国家は包括型国家ということができるが、これは18世紀に現れる。そしてその後、1980年ごろにフロー(離散)型国家が現れる。これはあとで述べるがショッキングな事件である。ここで注意しておくべきは、ストック型国家がレベルアップしてフロー型になるとか、その逆もないということである。先進国(第三次産業が50パーセントを超えている国)はストック型・フロー型国家の両方に存在することがそれを明確にしている。つまりストック型国家とフロー型国家は、方法論の上で分けられる概念であるということである。
     まず、ストック型国家は本源的資本蓄積が自国の内部で行われる。そしてその蓄積された資本を産業に投下するのだ。そして、この経済のシステムは、ロックのいう労働価値学説に基礎がおかれている。その学説とは、簡単にいうと、働けば働くほどに富がもたらされるという考えである。(しかし、薮野先生の挙げた豚のポシェットの例のように、その学説が万能でない)この後、アダムスミスが登場し、労働価値学説はストック型国家に太い根を張ることになる。
    次に、政治の説明に移る。ストック型国家の政治の基礎構造は政治の三機能、1、防衛2、司法 3、公共事業と公共施設である。なぜこれがストック型国家に重要であるかというと、防衛は他国からの侵略を防ぎ、ストックを保持するため、つまりは海外防衛。司法は警察を含み、勝者がいれば敗者もいるという資本蓄積の過程でその間の紛争を防ぐこと。つまりは国内防衛。公共事業と公共施設はストックを増やすためのインフラとしてのもの。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     ストック型国家は包括型国家ということができるが、これは18世紀に現れる。そしてその後、1980年ごろにフロー(離散)型国家が現れる。これはあとで述べるがショッキングな事件である。ここで注意しておくべきは、ストック型国家がレベルアップしてフロー型になるとか、その逆もないということである。先進国(第三次産業が50パーセントを超えている国)はストック型・フロー型国家の両方に存在することがそれを明確にしている。つまりストック型国家とフロー型国家は、方法論の上で分けられる概念であるということである。
     まず、ストック型国家は本源的資本蓄積が自国の内部で行われる。そしてその蓄積された資本を産業に投下するのだ。そして、この経済のシステムは、ロックのいう労働価値学説に基礎がおかれている。その学説とは、簡単にいうと、働けば働くほどに富がもたらされるという考えである。(しかし、薮野先生の挙げた豚のポシェットの例のように、その学説が万能でない)この後、アダムスミスが登場し、労働価値学説はストック型国家に太い根を張ることになる。
    次に、政治の説明に移る。ストック型国家の政治の基礎構造は政治の三機能、1、防衛...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。