保健体育講義Ⅰ(0074) 分冊1

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    私達を取り巻く環境には、「物理的環境」とその成分として存在する「化学的環境」がある。

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    保健体育講義Ⅰ(0074) 分冊1
     私達を取り巻く環境には、「物理的環境」とその成分として存在する「化学的環境」がある。
     まず、「物理的環境」とは何かについて考えてみる。私達は日々、様々な外部環境からの影響を受けている。その中で気温、気質、気流、気圧、輻射熱、日照、降水量の気候要素による人体への影響がある。この人体への影響を判定する方法が、不快指数である。不快指数とは、身体に感じる湿度の不快感を示すもので、気温が高くなるにつれて不快指数も高くなるされている。人は体温が高温になった時、生命維持のために重要な働きをする脳、循環器、消化器の温度を一定に保つために、発汗して体温調節をしている。猛暑時の日射病は、発汗がなくなり脱水症状になると引き起こされる。予防には水分や塩分の補給が必要である。また、寒い環境下での低体温時には、体温の放散を防ぐために発汗がなくなり、鳥肌にになる場合がある。体温が下がると、血流量が減り、脳の働きや心肺機能の低下が引き起こされる。ヨーロッパでは小氷河期に寒冷気候と日照不足の影響でペストの流行、食料危機が発生した歴史がある。やはり太陽光の日照は偉大なものだ。太陽光...

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