「中学校あるいは高等学校のいずれかの教育課程について、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください」
現在にいたるまで教育課程は日本の教育の根幹としての役割を担っており、これまで大きな役割を果たしてきた。またその中で各々の時期や必要性に応じて内容(教育指針や授業日数など)を変えてきた。その教育課程を編成するときに国家が決めた基準は学習指導要領であり、いうなれば学習指導要領は国民が勉学に励むためのカリキュラムであるといえる。
今日、そして未来において我が国、日本はどのような教育方針をとりまたそれをどのように普及させるべきかをこれからより検討していかなければならない。そうしなければいけないのはさまざまな問題が山積みになっているからだ。例えば登校拒否・教育格差・いじめ・非行・保護者とのコミュニケーション不足などがあげられ、生徒の学力低下がこれらを起因として起こっている。
将来の日本教育を展望するにあたり最初に戦後における教育課程の歴史的変遷を振り返る必要がある。その理由はというと、戦後日本の教育課程は学習指導要領を軸として発展してきて、それは日本人の基本的資質と方向性とを決定して...