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地域子育て支援センターの子育て支援のあり方を論ぜよ。
1、はじめに
私は、保育園で保育士をしている。在園している子ども達の保育や父母への子育て支援だけではなく、地域に開かれた保育園という立場から、子育て支援事業にも関わっている。
毎週水曜日には、園庭解放をしたり、地域事業としてリズム遊びや赤ちゃん体操などを企画し、親子で参加できるものを用意したり、園児が楽しむ夏祭りや運動会、焼き芋会や節分などの行事に一緒に参加してもらっている。
地域のお母さんは、こうした場を求めている。保育園にきて、子どもを遊ばせながら、子育ての悩みや困っていることを、ぽつぽつと話す。ある時、「私、大変な子を産んでしまいました。抱っこしていたら泣かないのに降ろすと泣いてばかりいて・・・」と赤ちゃんを抱いたお母さんがいた。保育士や看護師が話を聞き、他のお母さんの話を聞いて、「泣いていいんだ。よかった。」と安心して帰っていった。
少子高齢化の時代になり、子どもを少なく産んで、しっかり育てなくてはいけないと感じている母親たち。核家族化が進み、相談できる人もいなく孤独な子育てを強いられている母達。この様な子...