学問中心カリキュラムとは、教科中心カリキュラム、生徒中心カリキュラム、人間中心カリキュラムといった区分の一つであり、認知心理学者であるジェロム・ブルーナーがその著書「教育の過程」の中で提唱したものである。「どの教科でも知的性格をそのままにたもって発達のどの段階のどの子供にも効果的に教えることができる」としたもので、知識の量ではなく質を重視し、枝葉末節の知識ではなく学問の中心となる基礎的な知識(学ぶ価値の高い一般性を持つ知識)に重点を置き、高度な内容を含む知識体系でも、発達段階にあわせて教えることができ、またそのように知識を構築していくのが良いとするものである、つまりつながりの無い知識の雑多な集まりではなく、全体的に整合性を持ったネットワークの多い知識の構築を目標とするカリキュラムである。
学問中心カリキュラムは『教育内容の現代化』の動きの一つと数えられる。教育内容の現代化とは、それまでの生活重視型、知識偏重の教育を改革するとともに、発展してきた現代科学の成果を取り入れた内容の教育に変えていこうという動きである。現代科学の成果につながる学問の構造を重視し、カリキュラムの構造につなげていこうとするものである。これまでのカリキュラムでは、現代科学の成果とのつながりが曖昧で、教科書にコラム程度で現代科学の成果を載せたり、少し触れるぐらいであったが、それではつながりが見えないため、知識ネットワークを構築することに重きを置いて学問を中心にすえたカリキュラムを提唱したのであった。
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カリキュラムについて
目次
1.Discipline-centered curriculum(学問中心カリキュラム)について
2.教育の系統性について
1.Discipline-centered curriculum(学問中心カリキュラム)について
学問中心カリキュラムとは、教科中心カリキュラム、生徒中心カリキュラム、人間中心カリキュラムといった区分の一つであり、認知心理学者であるジェロム・ブルーナーがその著書「教育の過程」の中で提唱したものである。「どの教科でも知的性格をそのままにたもって発達のどの段階のどの子供にも効果的に教えることができる」としたもので、知識の量ではなく質を重視し、枝葉末節の知識ではなく学問の中心となる基礎的な知識(学ぶ価値の高い一般性を持つ知識)に重点を置き、高度な内容を含む知識体系でも、発達段階にあわせて教えることができ、またそのように知識を構築していくのが良いとするものである、つまりつながりの無い知識の雑多な集まりではなく、全体的に整合性を持ったネットワークの多い知識の構築を目標とするカリキュラムである。
学問中心カリキュラムは『教育内容の現代化』の動き...