Please give me something hot to drink.
この文の訳は、「わたしに何かあったかい飲み物をください(わたしに何か飲むためのあったかいものをください。)。」である。形容詞は次にくる名詞を修飾しているはずが、hotが後ろから修飾している。何故後ろから修飾しているのだろうか。これはsomeに問題がある。このsomeは「いくつかの」という意味では全くない。もし、「いくつかの」という意味があるならば、複数を表すのでsome thingsとなってしまうだろう。ということで、このsomeの意味は「ある〜」である。この「ある〜」という意味は’a’と同じ意味である。
‘a’は冠詞といってa white dogのように基本的に語の一番最初に来る。ということは問題文のsomethingはa thingと同じということになるわけだ。そうするとhot somethingはできないし、hot a thingもできないということである。もし、hotをどうしても前におきたいのならsome hot thingかa hot thingにするしかないだろう。しかし、somethingはひとつの単語なのでsomeとthingに分けることはできない。だから仕方なく後ろから修飾するようになったのである。
現代の中学英語教育で欠落しているのがある。それは形容詞と副詞である。この用法と覚えないと文の骨格ともいえる主語と動詞の肉付けができなくなり、結果として英作文が作ることができなくなる。ということで、今回は中学生、それも特に全くといっていいほど品詞の世界を拒んできた学生達のために作った基本的な形容詞と副詞の違いについて説明していくことにする。
形容詞・・・1.次にくる名詞を修飾する。
2.主語の状態・性質を説明する。
副詞・・・基本的に名詞以外を修飾する(特に動詞を修飾する)。
おそらくこれだけいったのでは理解しにくいだろう。例文を出して説明する。まず形容詞からだ。
a. I am a happy man.
b. I am happy.
これらの文にある両方のhappyは形容詞である。まず、a.のほうから説明することにする。この文の訳は、「私は幸せな男です。」というのはすぐにわかると思うだろう。このhappy「幸せな」は次にくる名詞manを修飾している。これが次にくる名詞を修飾する形容詞である。次にb.の方を説明しよう。つまり、主語の状態・性質を説明するほうである。では...