民事訴訟法論文答案練習
~代理人の訴訟上の地位~
【問題】
代理人の訴訟上の地位について論ぜよ。
【考え方】
・代理人の意義
意義:訴訟上の代理人とは、当事者の名においてこれに代わって訴訟行為をなし、または訴訟行為を受ける者を指す。
種類
・・・訴訟上の代理人には、本人の意思に基づかず選任される法定代理人と、本人の意思に基づき選任される任意代理人が存在する。さらにその中でも分類される。
法定代理人
①実体法上の法定代理人(ex:親権者、後見人)
②訴訟法上の法定代理人(ex:制限能力者の特別代理人、証拠保全の特別代理人)
任意代理人
③訴訟委任による訴訟代理人
・・・代理人は原則として弁護士に限定される(弁護士代理の原則)。
④法令による訴訟代理人(ex:支配人、組合の業務執行組合員)
・・・本人に近い地位(狭義の訴訟代理人と法定代理人の中間)であり、代理権の範囲は法令の定めによって決せられる(=民事訴訟法55条1項~3項は適用されない)。
・法定代理人と訴訟委任に基づく訴訟代理人
・共通点
代理権は書面で証明。代理権消滅は通知に...