日大通信の英語学概説 分冊2の課題2 『教材第9章を読み、情報構造の観点から、、、。』の一発合格レポートです。講評欄には、「全体を通して立派な説明がなされていて、誤りもありません」とのコメントをいただきました。
人が行う会話とは、何かを「話題」として取り上げ、それについて「何かを述べる」ことを繰り返してやり取りをすることである。そして、その情報交換の道具として使われる文には、一定の構造が認められ、これを文の情報構造という。その情報構造の立場から見ると、文が伝える情報は、話し手が会話の文脈や場面に基づいて「聞き手も既に知っていると判断する」旧情報と、話し手が「聞き手はまだ知らないと判断して」会話の中に初めて提示する新情報に分けられる。そして談話においては、「既知から未知へ」と流れていくのが自然であるので、文中では一般的に旧情報が前に、新情報は後に置かれる傾向がある。
旧情報と新情報には、3つの特徴がある。第一に、文中での旧情報は省略可能だが、新情報は省略できない。第二に、発音について、旧情報には強勢が置かれないが、新情報には強勢が置かれる。第三に、名詞が冠詞をとる場合、通常旧情報にあたる名詞には定冠詞が付き、新情報にあたる名詞には不定冠詞が付く。
前述の旧情報から新情報へという観点からSVOO型とSVOA型の文について見てみる。
What did John give Mary ?
Who ...