【日本史概説・日本史概論】分冊2 0621 0620

閲覧数3,013
ダウンロード数20
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    問1.近世の文化について、前期、中期、後期のそれぞれについて概観したい。
     前期の寛永文化は17世紀前半に始まった。それはまさにサロンの文化といわれる。中世以来の座や寄合の文化の伝統を受け継いだもので、天皇・公家・武家・僧侶・町衆などがいくつかのサロンを形成し、それが鎖のようにつながって交友がおこなわれていた。またサロン文化の中心となったのは茶の湯と和歌であった。
     中期は諸産業の発展にともない、元録時代に実学が発展する。徐々に実際の見聞に基づく学問が求められるようになった時代である。代表的なものとして農書と本草学が挙げられる。
    農書
    中国の「農政全書」を学んだ宮崎安貞は全国の進んだ農業技術を見聞し、それらを踏まえて「農業全書」を著した。元禄10年に発行されて流布し、全国に影響を及ぼしたことで地域毎の農書として東海地方の「百姓伝記」、会津地方の「会津農書」、紀州の「地方の聞書」、加賀の「耕稼春秋」「農事遺書」など以外に「鉱山至宝要録」「蚕飼蚕法記」といった技術書も書かれるようになった。
    ②本草学
    次いで同時代の代表的なものとして本草学が挙げられる。これは薬用となる植物・動物・鉱物などに...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。