B判定なので、以下のことに注意してください。
【所見】目標の要点が整理されて、よくまとまっています。評価のほうですが、テキスト内にある行為助詞についても触れて書くようにしてください。
数学教育の目的と評価についてテキストをもとに述べ、その後、自分の視点で考察せよ。
数学教育の目標は(1)国が定める基準としての目標、(2)数学教育学研究の立場からの目標、(3)海外の教育との関係における目標の大きく3つの立場から捉えることができる。具体的には次の通りである。
(1)国が定める基準としての目標の代表的なものは中学校学習指導要領(1998)、高等学校学習指導要領(1999)がある。学習指導要領のいう目標は、数学学習によって、生徒が数学の原理獲得等を目指すとともに、数学を現実の事象に適用する力や、有用性を認識し、積極的に取り組んでいく態度を育成することにある。
(2)数学教育学研究の立場からの目標というのは、これまでの数学教育学研究から導き出される目標であり、(1)の目標からすると対象とする範囲がかなり広くなる。たとえば、横地(1998)は、数学教育の目標を「数学教育は、数学を子どもに教えるばかりではなく、現実的な課題を創造的に解決する教育、更には、国語も初め、他の教科の内容と総合して、子どもたちのまっとうな生き方そのものを開拓する」こととしており、それは単に数学という枠...