佛教大学の「生活科教育法」のリポートを掲載します。
シラバスに記載されている指示のもと、全体を4章に分けてまとめました。
テキスト全体を網羅した内容になっています。
参考にしてください。
「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。
平成20年度1月の中央教育審議会答申において、生活科の改善の基本方針のひとつに「気付きの質を高めること」が提言された。これに伴って、学校現場では「気付き」の質を高める実践の工夫が求められている。ただし、気付きの知的側面を高めることに偏ってしまい、子どもたちの様々な「気付き」を見逃してしまうような実践ではいけない。「気付きの質」を高める生活科授業をより一層充実していくために、以下1章から4章に分けて考察する。
生活科における「気付き」
気付きとは、「子どもの内側に生じる認識あるいはその萌芽」であり、活動や体験とはまさに多様なことに気付いていくプロセスだといえる。とりわけ、生活科では気付きの内容として「自然に関する気付き」「身近な人や社会に関する気付き」「自分自身に関する気付き」の三つが重視されている。
生活科は他の教科と比べると、何を教えるかが具体的に示されていない。そこに生活科という教科の本質がある。他の教科のように「内容」が先行するのではなく、「活動」を中心に単元を構成しているのは、「...