2010年度、心理学系の学部で行われた授業レポートです。
問題と目的
教員の身なりに関する社会的態度を,サーストン尺度とリッカート尺度に基づき簡略法によって作成された2種類の態度尺度によって測定し検討する。さらに,調査参加者の属性(性差や子どもの頃の親の出勤着,社会人経験)によって教員の身なりへの社会的態度がどのように異なるか検討する。
調査主題を選んだ理由と問題意識
本調査では,「小学校教員の身なり」を調査主題とした。それは,本学が教員養成大学であり,グループメンバーのほとんどが教員を希望する者か,すでに教員として働いた経験がある者だったからである。さらに,すでに教員としての経験があるメンバーの2人の教員の身なりや服装に対する考え方が全く異なるものだったことから,調査主題とした。
社会人になれば,スーツやオフィスカジュアルなど比較的だらしなく見えないような服装を心がけるべきであるという暗黙のルールがある。しかし,教員は,通勤時にジャージやサンダルでも良いという場合やスーツに運動靴(一般社会人なら,スーツに運動靴は履かないし,ジャージで通勤することはほぼないと考えた。)を履いたりするという場合など,一般的な社会人とは異なった服装のル...