発達は我が身に起こることだが、発達するためには親、またはそれに代わる保育者の力が絶対必要である。『育つ』のは確かに子どもであるが、『育てられる』のも、やはり子どもであるのだ。親または、それに代わる保育者は、子ども一人ひとりを別々の固体と考え、またそれぞれを中心に、自分や他の子どもではなくその子を主役と捉えた観点からも見なければならないのである。当然、こういった視点からのみ見るのが子どもに良い影響を与えるわけではないが、今回はこの視点より乳幼児の愛着の形成と自立性の育成について述べてみたい。
新生児は誕生後半年の乳児と比べると、睡眠時間や空腹欲求が規則的であり、また眠りの時間が長く、それを主として存在しているのである。誕生後1ヶ月を過ぎるころから、だいたい呼吸のリズムにのって泣き声とは異なる発声があらわれる。さらにそれは生後2ヶ月ごろから呼吸のリズムとは独立して現れるようになる。このころに、言語的音声の獲得がおこるのである。
「子どもを“育つ・育てられる”という視点のもとで、乳幼児の『愛着と自立』について述べよ」
発達は我が身に起こることだが、発達するためには親、またはそれに代わる保育者の力が絶対必要である。『育つ』のは確かに子どもであるが、『育てられる』のも、やはり子どもであるのだ。親または、それに代わる保育者は、子ども一人ひとりを別々の固体と考え、またそれぞれを中心に、自分や他の子どもではなくその子を主役と捉えた観点からも見なければならないのである。当然、こういった視点からのみ見るのが子どもに良い影響を与えるわけではないが、今回はこの視点より乳幼児の愛着の形成と自立性の育成について述べてみたい。
新生児は誕生後半年の乳児と比べると、睡眠時間や空腹欲求が規則的であり、また眠りの時間が長く、それを主として存在しているのである。誕生後1ヶ月を過ぎるころから、だいたい呼吸のリズムにのって泣き声とは異なる発声があらわれる。さらにそれは生後2ヶ月ごろから呼吸のリズムとは独立して現れるようになる。このころに、言語的音声の獲得がおこるのである。
生後2ヶ月ごろからは「喃語」が目立ちはじめる。喃語とは、乳児が機嫌...