道徳教育の研究 【テスト】 佛大科目最終試験対策 6問 90点 NEW

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    資料紹介

    最新版 科目最終試験の道徳教育の研究 S0528の過去問6題の解答です。
    覚えやすいように要点を押さえて同じ文言や、簡単な文を繰り返し使用して構成しています。


    テスト対策やレポート作成の参考にもなると思いますので、是非!!

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    資料の原本内容

    【道徳教育の研究 科目最終試験対策】S0528 最新版
     佛教大学 科目最終試験 テスト対策
    佛教大学で最近出された課題を基にテスト対策をつくりました。
    科目最終試験では、過去に出された課題が出題される傾向にあるため過去問を参考に学習をすることをお勧めします。
    効率よく暗記できるよう、わかりやすく説明をしています。参考にしてください。
    掲載課題
    1.道徳教育の意義について述べよ。
    2.人間にとって、道徳がなぜ必要なのかについて述べよ。
    3.欧米の道徳教育思想について述べよ。
    4.「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
    5.第二次世界大戦以前の日本の道徳教育について述べよ。
    6.第二次世界大戦以後の日本の道徳教育について述べよ。
    1.道徳教育の意義について述べよ。
    ●道徳の定義と道徳教育 
    「道徳」とは、大辞林・広辞苑といった辞典によると、「法律によって拘束されるものではなく、人間としての生きる道であり、人それぞれの内面の中に存在するものである」と定義できる。しかし社会学者の日高六郎は、「道徳」とは「社会規範の一つで、ある程度強制されるものである」としている。道徳には社会秩序の維持のために、社会・時代が異なった場合、摩擦を生じることがある。このような道徳を子どもたちにどのように教えるかが「道徳教育」なのである。
    ●道徳教育の定義・本質
     道徳教育とは、「社会において望ましいと考えられている価値観や価値体系に基づいた意識や行動様式・生活態度の形成を目指す教育」、また、「国家社会の成員として必要な人間教育の面を取り出して強調するもの」と定義できる。
    また、哲学者で教育学者でもあるカントやデューイの道徳教育においては、カントは強制力を持って実践し、デューイは道徳教育を支援することで実践した。このように両者の道徳教育は実践方法においては異なるが、道徳教育を「人間性の育成・確立」と定義づけたという点では同じであるといえる。
    道徳教育の本質は教育基本法の第一条・第二条の二つの条項の精神にある。教育基本法第一条によれば、教育の目的は人格の完成を目指し、平和的な国家および社会の形成者として心身共に健康な国民の育成である。第二条によれば、教育の目的はあらゆる機会・場所において実現されなければならない。よって、教育学者の平塚益徳も唱えるように、道徳教育は学校教育の中だけでなく、家庭教育・社会教育の中でも総合的に積極的に行わなければならないと考えられるのである。
    ●道徳教育の意義
    以上に見てきたように、道徳教育に対する考え方はさまざまであるが、道徳教育の意義は、子どもが人間としての在り方を自覚し、社会の一員として人生をよりよく生きるためにその基盤となる道徳性を育成しようとすることであるといえる。
    2.人間にとって、道徳がなぜ必要なのかについて述べよ。
    ●道徳とは
    道徳とは、大辞林・広辞苑といった辞書によると、法律によって拘束はされないが、人間としての生きる道であり、人それぞれの内面に存在するものであるといえる。また、道徳は多くの偉人たちによって説明され、今日まで語り継がれており、人類に対して真理を示すものであると言える。道徳とは人間が真理を求めこれを規範としてどのように生きるかを考えることであると言える。
    ●イデア論と真理
    近代的教育思想の源流をなすのは、ギリシア時代の偉人ソクラテスから弟子プラトンへと発展された「イデア論」である。プラトンは著書『国家』の中の「洞窟の比喩」で人間は精神的な囚人であり、幻を現実と思い込むと述べている。これは現在の我々にも当てはまる。例えば間違った情報に基づいて行動したり、マスメディアの情報を真実であると思い込んで自分の意見として述べたりするといったことが挙げられる。プラトンはこのような偽りの事実を見抜き、「真実を見ることができる人々」を育成するためには全人的な調和の取れた人間への教育が必要とした。これは、どのような人格を持った人間に育てるかという人間にとって根幹となる道徳の基本問題を提供しているといえる。
    ドイツの教育学者ボルノーは、真理探究と道徳とは不可分の関係があるとし、真理を求めることによって人間的な生き方を探ることが道徳教育へとつながっていくとした。また、アメリカの心理学者マスローは、人間の生き方は完全なる人間を追及することであり、「至高体験」を体験するために努力が必要であるとした。これは今日の道徳教育の核心に触れるものである。
    ●人間にとって、道徳がなぜ必要なのか
    以上に見てきたように、道徳は真理・真実と不可分のものである。人間にとって道徳が必要なのは、道徳は人類に対して真理を示し、人間が真の人間としての生き方を示すものだからであるといえる。
    3.欧米の道徳教育思想について述べよ。
    ●はじめに
     西欧文化と西欧道徳を支える2つの柱はギリシア哲学の伝統とキリスト教の伝統である。
    以下に欧米の道徳教育思想について述べる。
    ●古代・中世の思想
    ギリシアにおけるポリス全盛・アテナイ盛期に活躍したソクラテス・プラトン・アリストテレスの思想においては、道徳はポリスとの関わりにおいて考察された。ところがポリスが解体したヘレニズム期になると、道徳は「自己そのものとのかかわり」において考えられるようになり、禁欲主義を唱えるストア派や、快楽主義を唱えるエピクロス派が出現した。また、プラトン主義を発展させ「新プラトン主義」を唱えたプロティノスの思想は、初期キリスト教会の最大の教父アウグスティヌスを初めとする後の思想に大きな影響を与えた。
    ●近世の思想
    16世紀に起こった宗教改革により、それまで思想界を支配していたキリスト教の影響は崩壊した。その後、17世紀のヨーロッパではデカルト、スピノザ、ライプニッツらによって合理論の哲学が展開され、イギリスではベーコンやロックらによって経験論の哲学が展開された。「合理論」とは人間の理性を重視し、道徳も理性的に考究するものである。「経験論」とは、道徳も人間の経験に基づいて考察するものである。このようにして教会の権威に基づく中世の神学的な道徳教育思想の世界観は、人間中心主義・脱神学的主義の世界観へと移行し、近代へと至る。
    ●近代の思想
     カントは「道徳的世界とは一人ひとりの内面から成立する世界である」とし、そのカント哲学を発展的に継承したフィヒテは、「人間の使命は良心の声に服従する道徳的・宗教的生を営むことである」とした。そして前期フィヒテ哲学から出発したシェリングは次第に独自の路線を歩み、「自由」と「悪」の問題を道徳の核心に迫るものとしてとりあげ、「人間が悪を克服し真に善へ振り向くところに愛の精神が実現する」とした。
     また、カントの道徳哲学を厳しく批判したヘーゲルは、「精神」こそが最も重要な概念だとした。
    4.「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
    ●「生きる力」とは
    第15期中央教育審議会第一次答申は、時代を超えて変わらない価値あるものを大切にすると人間を育てるとともに、社会の変化に的確かつ迅速に対応する教育を実現するために「生きる力」の育成という新しい教育の目的を提示した。この「生きる力」を構成する3要素は、以下の3つである。
    「①確かな学力」…自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主体的に判断して行動し、よりよく問題を解決する能力のこと
    「②豊かな人間性」…自らを律しつつ他人と協調し、思いやる心や感動する心などのこと
    「③健康・体力」…たくましく生きるための健康や体力のこと。
    つまり、「生きる力」を育成するということは「全人的な力」「知・徳・体のバランスの取れた人間としての実践的な力」「生きていくための知恵」を育むことなのである。
    ●「生きる力」の育成と道徳教育
    1989年の学習指導要領の改訂によって、道徳教育には、従来の目標である「人間尊重の精神」に加えて「生命に対する畏敬の念」が新たな目標として掲げられた。近年、子どもの自殺や殺人・いじめ・非行などの問題行動が数多く発生している。これは自他の生命や人格・人権を尊重する態度や思いやりやいたわりの心など、道徳心の欠如から起こっている場合が少なくなく、人間尊重の精神のよりいっそうの深化・拡大が必要とされているといわざるを得ない。
    生命に対する畏敬の念に根ざした人間尊重の精神を培うことによって人間の生命があらゆる生命との関係や調和の中で生かされていることを自覚し、生きとし生けるものすべてに対する感謝の心や思いやりの心を育み、より深く自己を見つめながら「人間としてのあり方や生き方」の自覚を深めていくことができるといえる。
    道徳教育は「生きる力」の育成の核となる豊かな人間性を育むものである。道徳教育を通して、児童生徒一人ひとりの、人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を育て、それらを家庭・学校・その他社会における具体的な生活の中に生かすことができるよう「生きる力」を育成しなければならない。
    5.第二次世界大戦以前の日本の道徳教育について述べよ。
    ●江戸時代
    江戸時代には、階級・男女の別によって異なった道徳教育が行われていた。武士階級の子どもは藩校で、庶民階級の子どもは寺子屋で教育を受けていた。この時代の道徳教育の特徴は、修身科が独立した教科として教えられていたのではなく、教科書の内容・教師の中に教材が含まれていたというところにある。
    ●明治時代
    明治時代の道徳教育は明治元年の「五箇条のご誓文」の中に求められる。明治初期には王政復古で天皇中心主義が復活した。しかし、この儒教主義教育はすぐに破綻する。なぜなら、に富国強兵のため開明派の官僚たちが江戸時代の倫理を否定...

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