自動列車停止装置(ATS)について

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    資料紹介

    □ATS−P
    地上子から電気信号を受信した列車は、停止信号やカーブなどの速度制限までの距離に応じて、その列車の性能にあわせたブレーキパターンを作成・記憶する。作成したパターンを超える恐れがある場合は「パターン接近」を運転士に警告する。パターン速度より速度が超過すると、常用最大ブレーキをかけて信号機の手前で列車を停止させる。速度照査は改良形ATSのような点制御ではなく、作成パターンを元に常時速度照査をしており、信号冒進は理論上発生しないため非常に安全性の高い方式である。
    JR東日本の首都圏(ATC設置区間を除く)、JR西日本の大阪環状線・阪和線の一部・関西空港線・大和路線・東西線・学研都市線等で採用。

    □ATS−P2(拠点P)
    ATS−Pを駅構内の出発信号・場内信号だけに限定して、駅間ではPを休止させSWを使うため常時速度照査はしないものである。
    JR西日本(網干〜長浜)等で採用。
    福知山線に設置される予定?

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    自動列車停止装置(ATS:Automatic Train Stop)について
    ATSとは
    ATSとは列車が信号の指示速度を超過したり、信号冒進(停止信号を超えて進行すること)しようとしたりした場合に、列車に自動的に非常ブレーキをかける装置である。
    ATSの種類
    □ATS-S/ATS-B
    信号機が停止信号の時に地上子(信号600m手前)を通過した場合に警告音(ベル)が鳴り、運転士が5秒以内にブレーキをかけて、確認ボタンを押すとチャイム(キンコン音)に変わる。この確認作業をしない場合、列車は自動的に非常ブレーキがかかる。しかし、運転士が確認作業をした後は停止信号を通過しても非常ブレーキがかからないという欠点がある。このため、現在では使われていない。
    □改良型ATS-S(ATS-Sx)
    ATS-S/Bの欠点を改良し、確認ボタンを押しても信号機直下(約20m手前)の地上子を停止信号の時に通過すると、非常ブレーキがかかるようになった。しかしこれはあくまで衝突事故の発生確率を減らすためのものであり必ず信号冒進を防げるものではない。福知山線で使われていた、いわゆる「旧式ATS」。
    改良型ATSには以...

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